第158回_本号をもって休刊させていただきます

富裕層には、士業や不動産・資産運用のプロがついているのに
なぜ「相続のこと相談できる人がいない」とおっしゃるのか?

石野が出した答えは「お客様の感情整理ができる人がいない」

これを最も得意とする生保セールスパーソンが相続や事業承継に
どう関わることができるか。
それをこの5年間、石野がISCA通信でお伝えしてきました。

この間、当協会には士業や不動産のプロといった会員が増え、
3者がチームを組んでお客様の問題解決にあたる事例が
目立ち始めるようになりました。

ISCA通信も生保セールスパーソンの方だけではなく、皆さまが
チームを組む方々にもお役に立つ内容に変える時がきたと判断し、
今号をもって一旦休刊とさせていただくことにしました。

感謝の言葉とともに、休刊にいたった経緯を石野が語ります。

5年間、本当にありがとうございました。
皆さまのご活躍を心より祈念しております。
再開まで少しお時間くださいませ。

第157回 【休刊直前号】どんな経営者でも喜んで話してくれる話題とは

事業承継に限らず、法人案件を手掛ける場合、
経営者との信頼関係なくして成功はありえません。

口数が少ない方、職人気質な人、学者肌、敏腕営業マン、
創業者、3代目・・・色んな経営者がいらっしゃいます。

どんな方であっても「これなら話しをしてくれる」という話題が
1つだけあります。

会社の歴史

会社に対する愛情がある方という前提はありますが、
喜んで話しをしてくださるはずです。

そこには

どういう会社にしたいのか
価値観
残したい文化
苦労した時代に得た教訓
従業員への想い

等々、コンサルティングの鍵となる重要キーワードが溢れています。

だから、ただひたすら話しをお聞きすること。
1時間でも2時間でも。

そして、この時に絶対やってはいけないことがあります。

今回は、経営者といかにして信頼関係を築くかについて、
石野が語ります。

経営者とのコミュニケーションに悩んでいる方、必聴です。


<休刊のご案内>
「相続や事業承継対策は、士業やコンサルタント会社が行うもの」
そんな空気が圧倒的だった2014年、「生保セールスパーソンこそ
その役割を担うべきだ」と相続資産コンサルタント養成講座を開講しました。

そして、講座や月1回の勉強会の内容を多くの方に伝えたいという
想いから、2018年にPodcast配信を開始しました。

そして今、相続・事業承継の問題解決、そしてライフプラン相談においても

「生命保険」という枠組みを超えた取り組み・情報・知識が
必要不可欠な時代になりました。

ISCA通信も現在のスタイルのままでは、活動形態が進化している
皆さまのお役に立つことは難しい。

そう判断し、次回6月29日の配信をもって休刊することにいたしました。

リニューアル版のお届け時期については現時点で未定ですが、
皆さまそしてその先にいらっしゃるお客さまに喜んでいただける
内容を携えて戻ってまいりますので、今少しお待ちいただけると嬉しいです。

これまでご愛読いただき、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
あと1回のお付き合い、よろしくお願いいたします。

第156回 70代後半の方に7年は長い、それなら・・・

令和5年度税制改正により、暦年課税制度においては
相続開始前7年以内に行われた贈与について、相続税の課税価格に
加算されることになりました。

これまでの「3年以内」から期間が延びたことで
留意すべきポイントが出てきました。

相続をされる方の年齢。

例えばそれが70歳代後半の方という場合、
7年というのは長いと言わざるをえません。

とすると、暦年課税制度を使うことが本当にいいのでしょうか。

一方、相続時精算課税制度に目を向けると
・年間110万円までの贈与は申告不要
・従来の2,500万円特別控除とは別に毎年110万円が控除可能
と大変使い勝手がよくなる改正となっています。

であれば、この制度を使わない手はない。
どんなご提案ができるでしょう?

当協会でも具体的な事例があがってきていますので、今回は
その一例をご紹介させていただきます。

ひとりでも多くの、皆さまのお客さまのお役に立つことが
できればとても嬉しいです。

その機会も残すところあと2回です。

第155回 ケーキのように分けられないから揉める

ある女性が亡くなりました。
資産はご自宅と現預金2,000万円。
自宅評価額は土地4,000万円、建物1,000万円。
合計7,000万円の財産を残されたということになります。

これをご自宅に一緒に住んでいたご主人と長女さん、家庭を持って
独立している長男さんの3人が相続することになりました。

法定相続分で考えるとお父様は3,500万円、
長男と長女は1,750万円ずつ受け取るということになります。

自宅はご主人と長女さんが住んでいらっしゃいますから、
「これを売って現金を作って分けましょう」・・・というわけには
いきませんよね。

「家族は仲良しだから大丈夫と思ってたのに、相続が発生すると揉めた」
ということはよくあることです。

その大きな要因は、
「財産はケーキのようにきれいに切り分けられない」。
つまり、今回の事例のような話しです。

だからこそ、事前にあらゆることを想定し、
2次相続までを見越した相続対策を考えることが
大変重要になります。

この事例、あなたならどんな遺産分割案を提案されますか?

今回は先にちょっと考えていただいてからお聞き(ご覧)に
なることをオススメします。

第154回 「お客さまの心に寄り添うコンサルティング」を学ぶ

相続資産ナビゲーターとして最も学ぶべきは、
「お客さまの心にいかに寄り添うか」

ここに至るのに、月1回の勉強会を100回、8年4ヵ月の歳月がかかりました。

初めの頃は
「いかに見込客を見つけるか」
「どんな内容のセミナーなら集客できるのか」
「セミナーから個別相談につなげるにはどうすればいいのか」
というような「マーケティング」に主眼が置かれた勉強会でした。

集客の成果が報告されるようになって次に求められたのが
「生命保険契約やコンサルティング契約という数字結果に
どうやってつなげればいいのか」

勉強会での学びを実践することで成果を上げる人が増えた一方で、
同じことをしていても残念な結果に終わってしまう人がいる状況が
見えてきました。

その差を生み出した要因が
「お客さまの心にいかに寄り添うか」

お客さまの数だけ感情はあります。
たったひと言で流れは変わり、その見極めはとても難しい。

でも、その最も重要なポイントで何をすべきかがわかる人が
当協会にはいます。

では、彼らはどうやってそれを身につけたのでしょうか。
今回は、継続的な学びの重要性についてお伝えします。